トレーナーの玉岡です。
疲れが取れにくい原因、疲れの種類、回復方法について話していきます。
疲労はなぜ取れないの?
疲労は私たちに休息の必要性と体の異常を教えてくれる重要な警報装置です。
本来なら一時的なものであり、睡眠や休息をとることで回復することができると考えられています。
しかし疲労感が全く解消しないという人もいると思います。
疲労回復しない人の要因として、体調、精神状態、生活習慣が大きく関わっていることが多いです。
そのまま長引いてしまうと病気を引き起こしたりしてしまう可能性があります。
疲労の種類
疲労には種類・原因などがさまざまあります。
また、体と心は互いに関係しているため、疲労の原因は体だけでなく心の可能性もあります。
ここから疲労の種類について話していきます。
末梢疲労
脳以外の部分(末梢)が原因となる疲労を指します。
筋肉疲労や眼球疲労も含まれます。
動き続けた後の倦怠感やだるさなどもその1つです。
疲労しているのは筋肉のため十分な休息を取れば回復が期待できます。
中枢性疲労
脳が長時間の緊張状態を強いられることで、調整能力が十分に機能しなくなった状態です。
この状態が長期間続くと、認知機能の停滞や脳機能の障害を招く場合もあります。
病気が原因となっているか否かで生理的なもの、病的なものに分類されます。
生理的疲労
病気以外では体の疲労のことを指しています。
主に原因は、過労・ストレスや、食生活の乱れ・睡眠休息不足・運動不足など生活習慣の乱れによるものと考えられています。
病的疲労
病気を原因とした疲労のことを指します。
休息をとっても原因となる病気が治癒しない限り、だるさや倦怠感は継続・悪化してしまう可能性があります。
精神疲労
心(精神)の疲労が原因で、心がいつものように機能できないことを指します。
無気力・無関心・神経過敏・不快感などの症状が現れるのが特徴です。
自分でできる疲労回復術
症状・疲労の度合いによって適した行動があります。
自分の症状に合わせて取り入れてみてください。
休養
体を休めることが一番重要なポイントです。疲れた体と心を労りましょう。
睡眠
疲労回復に一番効果があると言われているのが十分な睡眠です。
睡眠中には日中使われている脳細胞が休まり、全身の新陳代謝・疲労回復が図られます。
一日に理想的な睡眠時間は6〜8時間前後と言われていますが十分な睡眠時間が取れているならば時間ではなく質を高めるように意識しましょう。
お風呂
入浴には体を休めるリズムを作ることができます。
熱め(41〜42°)の入浴は起床時にさっと体を起こす効果があるのに対し、ぬるめ(38〜40°)の入浴は副交感神経が優位になるため、睡眠前のリラックスに効果的です。
瞑想
心身療法の一つとされています。ストレスの軽減や感情コントロールに有効な精神統一法であり、心のバランスを整えるために効果的です。
瞑想法にはさまざまな種類があり、健康増進のみならず体の症状を緩和・回復させると報告されています。
米国政府調査によれば、不安感、痛み、うつ病、ストレス、不眠症、慢性疾患(心臓病、癌など)及びその治療と関連している可能性のある身体的または心理的症状など多くの疾患の対策に瞑想が活用されています。
香り
香りにはリラックスを促してくれるので、生活の中にも簡単に取り入れることができる。専用の器具がなくてもオイルを数滴お風呂に落とすだけでもリラックス効果が期待できます。
自然
森や山の中を歩くことでリフレッシュ、リラックスすることができたという経験がある方もいると思います。
森林浴で眠気やだるさなど身体的症状の改善や、ストレスからくるマイナスな自覚症状を下げられることが分かっています。
マツなどの樹木から発散されるフィトンチッドと呼ばれる成分は細菌やウイルスの繁殖といった殺菌効果だけでなく、香りからストレス解消効果もあり、血圧低下や免疫力を高める効果が報告されています。
食事
バランスの良い食事を意識すると、疲労回復に欠かせないビタミン、ミネラルなどの消化・吸収を改善させることが期待できます。
疲労が溜まっているときは内臓が疲れている可能性があるので、消化の良いもの、ファスティングなどを行い内臓を休めてあげることも一つです。
栄養素
体を動かすのに必要な3大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)はもちろん、これらを吸収するのに必要なビタミン、ミネラル豊富な食品をバランスよく摂取することを心がげましょう
ビタミンB群
エネルギー源をエネルギーに転換するときに必要な栄養素ですが、体内に長時間とどめておくことができないため、こまめに補給することが必要です。ビタミンB1を効果的に吸収させるにはアリシンという成分を含む食品を同時に取るのがおすすめです。
さらに体内への吸収が高まり、新陳代謝・疲労回復効果が期待できます。
ビタミンB1を含む食品は豚肉、うなぎ、卵など、アリシンを含む食品には玉ねぎ、ニンニク、ニラなどがあります。
ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持やエネルギー代謝を助ける働きがあり、レバーやうなぎ、卵、納豆に豊富に含まれています。
ビタミンC
食事で十分な栄養補給ができない場合、サプリメントを活用しましょう。
運動
軽めな有酸素運動
軽めのウォーキングなどは呼吸循環器系を活発化させ、筋肉を刺激し血行をよくしてくれます。
無理のない強度の運動を続けると脳内物質のセロトニンが増え心の落ち着きます。
ストレッチ・ヨガ
硬くなった筋肉をゆっくり伸ばすことで血流を高め、筋肉への酸素・栄養補給を促進し、疲労回復を早めてくれます。
ゆっくり呼吸することも効果的です。
このようにさまざまな要因・原因がありさまざまな対応方法があります。
疲労が取れにくい人はいくつか試してみてください。
BEZELオアシス東京金町店