トレーナーの玉岡です。
セロトニンが分泌する効果、分泌する方法について話していきます。
セロトニンとは
セロトニンはストレスに対して効能のある脳内物質です。
日光とセロトニン
日光を浴びると、私たちの脳内では「セロトニン」という神経伝達物質が分泌します。
セロトニンは、精神の安定や安心感や平常心、頭の回転を良くして直観力を上げるなど、脳を活発に働かせる鍵となる脳内物質です。
特に、ストレスに対して効能があり、自らの体内で自然に生成されるもので、精神安定剤によく似た分子構造をしている。
また、男性は女性に比べて約52%脳内セロトニンを生成する能力が高く、セロトニン分泌は、女性ホルモンとも連動しています。
セロトニンが不足すると、慢性的ストレスや疲労、イライラ感、向上心の低下、仕事への意欲低下、協調性の欠如、うつ症状、不眠症といった症状がみられます。
そのため、日照時間が短くなると、日光を浴びる時間が短くなりセロトニンの分泌が減ります。
日光の浴びるタイミングとしては、起床直後から30分までが重要です。
セロトニンは無限に増えるわけではないので、1日15分~30分ほど日光に浴びることを意識しましょう!!
セロトニンが分泌するには
セロトニンは日光浴だけでなく、様々な方法を促すことができます。
その1つに、リズミカルな運動によって活性化されるという特徴があります。
最も基本的なリズム運動としては、歩行運動、食事の際の咀嚼、意識的な呼吸などあります。
一定のリズムを刻む運動を反復して行うとセロトニン神経を刺激して覚醒状態を高める効果があります
さらに、人と触れ合い(グルーミング)もセロトニンを増やすには効果的です。
食事によってもセロトニンの分泌に影響します。
その栄養素はトリプトファンという必須アミノ酸の1種です。
人間の体内で合成できないため、食事からとる必要があります。
トリプトファンが含まれる食品はカツオやマグロ、牛乳やチーズなどの乳製品、納豆や豆腐などの大豆製品、ナッツ類やバナナがあります。
また、ビタミンB6 、マグネシウム、ナイアシンを含む食品もセロトニン生成に関わります。
心身の健康にはバランスの良い食事が基本となります。偏りがなく万遍なく摂取することが大切です。
セロトニンというと脳に関係する物質だと考える方が多いと思いますが、実はセロトニンの大部分は消化管に存在しています。
腸は第2の脳と言われ、精神状態と大きな関係があるのです。
幸せホルモンセロトニン
近年セロトニンは幸せホルモンなどと呼ばれ、やる気や幸福感につながる脳内の神経伝達物質の9割であることが明らかになっています。
腸内環境を整えることで自然とセロトニンを増やすことができるのです。
セロトニンを増やす方法は、ほかにもあります。
①適度運動
適度な運動は、脳とセロトニン神経を活性化させます。運動の中でも効果的なのは、比較的単調な有酸素運動です。
例えば、ランニングや水泳、サイクリングなどの単調に身体を動かし、長い時間継続する運動がそれに該当します。
②感情を動かす
意識的に脳を活動させることで、セロトニンを増やすことが出来ます。
日常生活で、喜怒哀楽の感情をなるべく引き出すように意識するとセロトニンが増えます。
感動の涙を流した時には、自律神経のリセットと同時にセロトニン活性が起こり、
浄化作用があるそうです。様々な人と触れ合うことで、心が動く経験をすることや、映画や小説など芸術に触れることも効果的でしょう。
脳は、複雑で高度な活動を行う器官ですので、定期的にしっかりと休むことが重要です。
寝不足が続くと、些細な事でイライラしたり、気分が晴れなかったりするように、脳の機能も低下してしまうのです。
また、セロトニンが減ると、メラトニンも減少するため、夜眠くなれなくなったり、睡眠の質がさがったりと、弊害が出てきます。
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