寝ても疲れが取れない…実は【夜間低血糖】のせい?
早朝に目が覚めて眠れない、悪夢を見て寝た気がしない、しっかり寝たはずなのに疲れている……。睡眠の質の低下の裏には「夜間低血糖」が潜んでいるかも。質の良い睡眠を妨げてしまう、「夜間低血糖」についてプロにお伺いしました!
眠りが浅くて早朝目が覚める、寝汗、歯ぎしり……。睡眠の質の低下の原因は夜間低血糖!?
早朝目が覚める、寝ても疲れが取れないなどの症状を訴えて血糖値を測ると、夜間に急激に血糖値が下がっている人が多いです。これが、「夜間低血糖」の状態。血糖値が下がりすぎると震えや発汗、脱力感の症状が出ることがあります。これは緊急性を要する低血糖の場合。夜間低血糖は、睡眠中に血糖値が急激に変動すると、血糖値を上げるためにアドレナリンやコルチゾールなどの興奮系ホルモンが一気に分泌されることで、交感神経が優位になる可能性があります。その状態になると体がこわばって寝汗や早朝覚醒、歯ぎしりなどを引き起こし、睡眠の質が低下してしまいます。
夜間低血糖が引き起こすと考えられる症状
〇 明け方に目が覚めて寝付けない
〇 起きた瞬間から肩や首が凝っている
〇 寝ても寝ても疲れが取れない
〇 倦怠感
〇 仕事のパフォーマンスが落ちる
〇 朝すっきり目覚められない
睡眠の質の低下や日中の倦怠感などは、夜間低血糖を引き起こしている可能性があります。
こんな症状は夜間低血糖かも・・・
〇 寝汗や歯ぎしり、悪夢を見るなど睡眠の質が低下している
〇 明け方目が覚める
〇 お腹が空いて眠れない。目が覚めることがある
〇 朝起きた時、肩こりや首こりがある
〇 寝ても疲れが取れない。倦怠感や頭痛がある
夜間低血糖になると明け方目が覚めたり、嫌な夢を見たりするメカニズム
寝ている間に血糖値が下がる。 血糖値を上げようとコルチゾール、アドレナリンなどのホルモンが分泌される。自律神経の一種、交感神経が優位になる事で体がこわばり、明け方目が覚めたり嫌な夢を見たりして睡眠の質が低下する。 もちろん個人差はありますが、糖質を摂取してから最も血糖値が下がる約4時間後には、血糖値を上げるアドレナリンやコルチゾールが分泌される事で交感神経が優位になります。このため夕食の糖質量が多いと寝ている時間も交感神経が優位になり、途中で目が覚めたり、体がこわばったりする可能性があります。